クリストファー・チャブリス、ダニエル・シモンズ・著 文藝春秋
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錯覚の科学 (文春文庫)
“目に見える世界のある一部や要素に注意を集中させているとき、人
は予期しないものに気づきにくい
バイクも見慣れたものになれば、気づかれる確率が高くなりそうだ。
実際に、車とバイクによる六二件の事故を詳しく分析した報告によ
ると、事故車のドライバーの中で、バイクに乗ったことのある者は
皆無だった
携帯で話している場合、たとえ運転のむずかしい場所にさしかかっ
ても、あなたは会話を続けるようにという強い社会的要求を感じる
記憶に残るのは現実そのものではなく、手が加えられた現実である
”
◆目次◆
はじめに 思い込みと錯覚の世界へようこそ
実験I えひめ丸はなぜ沈没したのか? 注意の錯覚
実験II 捏造された「ヒラリーの戦場体験」 記憶の錯覚
実験III 冤罪証言はこうして作られた 自信の錯覚
実験IV リーマンショックを招いた投資家の誤算 知識の錯覚
実験V 俗説、デマゴーグ、そして陰謀論 原因の錯覚
実験VI 自己啓発、サブリミナル効果のウソ 可能性の錯覚
おわりに 直感は信じられるのか?