人間の覚悟 (新潮新書)

◆本文より◆
“「諦める」というのは、投げ出すことではないと私は考える「諦め
る」は、「明らかに究める」ことだ。はっきりと現実を見すえる。
期待感や不安などに目をくもらせることなく、事実を真正面から受
けとめることである

「覚悟」という言葉はもともと仏教用語で、辞書には「迷いを去り、
道理をさとること」とあります。他に、「危険や困難を予想して、
その心構えをすること」、そして「あきらめること、観念すること」
があります

まず「生きる」こと。どんなにみっともなくても、「生きつづけ」
「存在する」こと

歴史を振り返ると、いまの時代は、十五世紀後半に応仁の乱が起き
る前に似ています。政情が不安で、地震も疫病も流行し、寛正の大
飢饉では、京都だけで餓死者が八万人を超え、鴨の河原にはゴミの
ように死体が積みあげられました

発展の経済学、躁の経済から、後退しながら維持していく鬱の経済
への思想が必要になってくる

人間は生まれたその時代の中で生きていくしかない”

◆目次◆

第一章 時代を見すえる
第二章 人生は憂鬱である
第三章 下山の哲学を持つ
第四章 日本人に洋魂は持てない
第五章 他力の風にまかせること
第六章 老いとは熟成である
最終章 人間の覚悟

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